Small Notes of Togo (旧PDP at Musashi)

武蔵大学の教員のノートです。パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に関する情報提供や質問への回答も行いますが、他の事柄についてもコメントします。なお、このブログは武蔵大学の公式なものではなく、個人的なブログです。ご質問などはtogoアットマークcc.musashi.ac.jpまでお寄せください。

BSc 3年目

今日はBSc 3年目の科目について書こうと思います。

BSc(専門教育プログラム)では、3年間で12科目履修することになっています。そのうち7科目が必修科目ですが、残りの5科目は選択科目になっています。つまり、2年目に1科目、3年目に4科目、選択科目が選べるということです。

PDPでは、経済学系の300番台の科目として下記の2科目、経営系の科目として下記の3科目を開講しています。

Economics of development EC3044

International economics EC3016

Principles of marketing MN3141

Organisation theory: an  interdisciplinary approach MN3127

Human resource management MN3075

しかし、経済学系のEconomics of developmentとInternational economicsは、MicroeconomicsとMacroeconomicsの試験にパスしていないと履修することができません(この条件をprerequisiteといいます)。さらにMicroeconomicsとMacroeconomicsは Mathematics 1とIntroduction to economicsの試験にパスしていないと履修することができません。

つまり、BSc 1年目にIntroduction to economicsとMathematics 1を履修して、どちらかの科目が不合格になってしまうと、2年目にMacroeconomics, Microeconomicsを履修することができず、2年目にこれら科目に合格していないと、3年目にEconomics of development、International economicsどちらも履修できないということです。厳しいですね。

しかし、この条件には理由があるのです。Microeconomics, Macroeconomicsが理解できていないと、それらの応用科目であるEconomics of developmentやInternational economicsを履修しても、その内容が理解できないのです。経済学は積み上げ方式の学問なので、仕方がありません。

応用科目は様々な現実の問題に対して経済学を使ってアプローチしていく学問ですから、最も面白い科目と言っても過言ではないでしょう。経済学の面白みを味わうためには、辛抱して基礎的な勉強をしなければなりません。スポーツでも試合を楽しめるようになるのは、ハードな練習をして上手くなった後ですよね。頑張りましょう。