Small Notes of Togo (旧PDP at Musashi)

武蔵大学の教員のノートです。パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に関する情報提供や質問への回答も行いますが、他の事柄についてもコメントします。なお、このブログは武蔵大学の公式なものではなく、個人的なブログです。ご質問などはtogoアットマークcc.musashi.ac.jpまでお寄せください。

履修者選考

今日で2018年度も終わり、明日から2019年度が始まります。今年も数多くの方がPDP履修希望届を出してくださいました。ありがとうございます。あす以降、履修者選考を行い、近日中に履修者選考結果をお知らせします。

我々としてもできるだけ多くの方に履修してもらいたい気持ちがある一方、履修者の数が多くなると各学生さんへのケアが薄くなってしまうジレンマがあります。そのため、毎年、履修希望者のレベルに合わせて人数調整をして、これなら「教えきれる」か「目が届くか」を考えて全体の数を決めています。

当然、履修希望がかなわない学生さんが出てきます。その学生さんの落胆ぶりを見るのは我々としても大変つらい思いがあります。ただし、PDPの良いところは、再チャレンジの可能性が残されているというところです。

例えば、4月の履修選考に漏れてしまった場合でも、8月末までにIELTS overall 5.5 (each section 5.0)以上を取得し、ロンドン大学がOKすれば9月からIFP(International Foundation Programme)を履修できます。つまり、PDPの履修が可能になります。

逆に、4月の履修選考で選ばれても、8月末までにIELTSの上記基準を取得できない場合には、9月からのIFPの履修はかないません。つまりPDPの履修ができなくなるということです。しかし、たとえこの段階でIELTSの基準を取得できなくてもあきらめる必要はありません。翌年の8月末までにIELTS overall 6.0 (each section 5.5)以上を取得し、ロンドン大学がOKすれば、BSc(Bachelor of Science)プログラムの履修が可能になるからです。

実は昨年、このケースがありました。ある日、PDPの英語を担当している教員(English がnative language)から私に連絡が入りました。会ってみると「○○という学生だが、一生懸命に勉強しているし、能力もある、彼がIELTS overall 5.5を取れなかったのは知っているが、もうチャンスはないのか?」と言うのです。私が8月末までにIELTS overall 6.0を取ればBSc履修の可能性はある、と答えると「わかった。私は彼に協力する。」と言うのです。実際、この学生さんはIELTS overall 6.0を取得し、現在BScを履修しています。

私はこの英語を担当されている教員の方の姿勢に感動しました。彼女は自分が教えている学生さんの可能性を最大限広げてあげるための努力を惜しまない。私もそうありたいと思います。