Small Notes of Togo (旧PDP at Musashi)

武蔵大学の教員のノートです。パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に関する情報提供や質問への回答も行いますが、他の事柄についてもコメントします。なお、このブログは武蔵大学の公式なものではなく、個人的なブログです。ご質問などはtogoアットマークcc.musashi.ac.jpまでお寄せください。

卒業生について思うこと

いろいろなところで、PDPの卒業生(ロンドン大学の学士号取得者)のことを取り上げて頂いています。下記の記事は紀伊民報さんの記事です。

https://www.agara.co.jp/article/21029

そこで卒業生のでた1期生について考えてみたいと思います。1期生が入学したのは2015年4月で、PDPのことについて宣伝らしきことは殆ど出来ていませんでした。つまり、1期生は武蔵大学PDPのことを知らずに入学してきたわけです(その後、PDPの評判が上がるにつれて、PDPを履修するために武蔵大学に入学してきた学生さんが増えましたが)。

武蔵大学は良い大学だと思いますが(まあ、自分で自分の勤めているところを悪くいう人はいないと思いますが、笑)、偏差値的にかなり上位というわけではなかったわけです。

PDPを始めた時には、「本当に卒業生が出るの?」、「ロンドン大学の学士号本当に取れるの?」と思われていた方が多かったと思います。

しかし、私は「取れる」と思っていました。なぜならば、日本の高校生は優秀だからです。日本の一般の高校生は世界的に見ても優秀です。

例えば、普通の高校で数IIBまでやっていて、教科書の演習問題がしっかりできていれば、世界の中では「数学ができる学生」の部類に入ります。おそらく日本の大学入試科目「数学」を受験すると、教科書の演習問題が解けるレベルではなかなか良い大学には入ることができないかもしれませんが、世界の中ではそれで十分やっていけます。

英語もベラベラしゃべることができる必要はありません。日本の高校までで学んだ文法を間違えず(時制、三人称単数、仮定法とか)、英語の作文ができれば十分です(答案の書き方は我々が指導します)。

ロンドン大学の学士号が取れるかどうかは、高校で学んだ英語、数学の基礎的な知識があり、PDPに入った後に1日3時間の予習復習を継続してできるかどうかにかかっていると思います。ロンドン大学の学士号を取った2人を見て思うのは、彼らはそれができたということです。