パラレルの意味
ロンドン大学と武蔵大学とのパラレル・ディグリー・プログラム(略称PDP)の「パラレル」の意味についてお話ししたいと思います。
武蔵大学では入試合格者に対し、入学前(12月と3月)にPDPのガイダンスを行います。その場で「PDP履修希望届」を配布し、希望者には郵送してもらいます。その中から、入試の成績や、4月の入学時に行われる英語と数学のテスト結果などをもとに、4月上旬に履修希望者を選考します。
選考にとおった1年生は、セブ島の英語研修などを通じ、英語能力の向上を行い、8月末までにIELTS over all 5.5 (each section 5.0)以上の取得を目指します。無事、取得できると9月からロンドン大学のIFP(International Foundation Programme、基礎教育プログラム)の4科目を武蔵大学で勉強することとなります。この勉強が4月まで続き、ロンドン大学の試験を受験します。
IFPの試験結果は6月にわかります。無事、4科目に合格すると、9月からBSc (Bachelors of Science Programme、専門教育プログラム)1年目の授業が始まります。ロンドン大学の授業は海外の多くの大学と同じく、9月に始まり5月に試験があって終了します。
従って、順調に進めば、BSc3年目の最終試験を受けるのは、武蔵大学の4年生を修了したあとの5月になります。このため、武蔵大学ではPDP履修者のための卒業延期制度を設けており、授業料は前学期・後学期とも免除になり、維持費については、前学期は免除、後学期は2分の1の支払いとなっています。
この間、PDP履修生は武蔵大学の通常の授業も履修します。但し、ロンドン大学の科目は、武蔵大学の科目としても開講し、武蔵大学の教員が教え、独自に試験および成績もつけます。これら科目は卒業単位に含まれますので、PDP履修生は一般の学生よりも14単位から16単位多く履修することとなります。週1回のセメスター(半年)科目は通常2単位ですので、4年間で計算すると、大体毎年週1回の授業を1コマ多く履修することになります。
パラレル・ディグリーの「パラレル」は、ロンドン大学、武蔵大学双方が「並行して」独自に試験を実施し、独自に成績評価をすることを意味しています。