Small Notes of Togo (旧PDP at Musashi)

武蔵大学の教員のノートです。パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に関する情報提供や質問への回答も行いますが、他の事柄についてもコメントします。なお、このブログは武蔵大学の公式なものではなく、個人的なブログです。ご質問などはtogoアットマークcc.musashi.ac.jpまでお寄せください。

新学期が始まります(BSc)

昨日はIFCのことを書きましたが、今日はBSc(専門教育プログラム)について書きたいと思います。BScも9月から授業が始まり、これから3年間かけて専門分野を勉強していきます。

BScも1年間に4科目ずつ履修し、3年間で12科目を履修するカリキュラムです。各科目には専門分野と科目番号がついた科目コードがついています。科目番号は初めの桁が難易度を表しています。

例えば、BSc1年目に履修する科目は下記の4つです(Half courseは2つで1科目ぶんと計算します)。ECは経済学(Economics)、MTは数学(Mathematics)、STは統計学(Statistics)、ACは会計学(Accounting)、MNは経営学(Management)を意味します。いずれもアルファベットの次の数字が1になっています。つまりBScのなかでは1番難易度が低いということです。

Introduction to economics EC1002

Mathematics 1 MT105a (Half course)

Statistics 1 ST104a (Half course)

Principles of accounting AC1025

Business and management in a global context MN1178

これらの科目は全て必修科目です。従って、学生さんには選択権が無く、全員がこれらの科目を学びます。

昨日のブログを読んでいただいた方は、ちょっとエッ?と思われたのではないでしょうか?

IFCでもEconomicsとMathematics and Statisticsを学んだのに、翌年、また学ぶの?と思った方がいらっしゃったのではないでしょうか?

そのとおりです。経済学や統計学は初めのハードルが高くて、ここを突破しないと学問の面白さに触れることができない科目なのです。ですから難易度を少しずつ上げながら理解あるいは知識の定着を図っていくわけです。

皆さんの周りの大人の方で「経済学部出たけど、経済学のこと殆どよくわからないな」と言ってる方はいないでしょうか?そういう方は経済学や統計学の初めの壁にぶち当たり、その後勉強しなくなった方だと思います。

海外の大学で経済学士をもらって卒業していれば、ある程度の経済学の知識があるのが当たり前です。しかし、日本ではなぜかそうなっていないケースもあるのです。

専門教育の1年目で4科目だけしっかり学び、2年目、3年目と学問を積み上げていく。そうすることで大学での学びを世の中で活かしていけるというわけです。

BScの科目の構成については下記のサイトでご覧になれます。

https://london.ac.uk/economics-and-management-standard-route