Small Notes of Togo (旧PDP at Musashi)

武蔵大学の教員のノートです。パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に関する情報提供や質問への回答も行いますが、他の事柄についてもコメントします。なお、このブログは武蔵大学の公式なものではなく、個人的なブログです。ご質問などはtogoアットマークcc.musashi.ac.jpまでお寄せください。

ロンドン大学卒業生講演会

 6月15日(土)に、大手会計事務所に勤務されているロンドン大学卒業生の方に武蔵大学まで来ていただき、講演会を開催しました。

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ロンドン大学のプログラムで学んで良かったこととして、以下の4点を話されていました。

・教材の素晴らしさ:全世界で独学で学んでいる人もいるので、Subject guideが丁寧に書かれている。それを読むだけでも理解できる。

・テストが素晴らしい:高校までは覚えた断片的な知識を問われるだけであったが、ロンドン大学の試験はエッセイを書くので、論理的に考えて採点者を説得する必要がある。答えは一つとは限らないので、道筋があっていれば点数はもらえる。

・一緒に勉強する仲間が世界中にいる:VLE(Virtual Learning Environment)のフォーラムで、私はインドの学生と友達になり、Skypeで助け合ったりした。その友達には、休みに会いに行った。

・簡単に卒業できない:勉強しないと卒業できない。

 私もロンドン大学の科目を教えていて、教材やテストの素晴らしさには同じ感想を持っています。特に、LSEの先生からテストについて"There is no template answer."と言われたときには、日本の教育と彼らの教育との差をひしひしと感じました。

 世の中に出れば解答が一つでないことが殆どです。学生さんが自分の頭で論理的に考えて答えを導くことができるようになる手助けをすることこそ、教育の目的ではないでしょうか?